Excel 差分抽出でよくある落とし穴と考え方
Excel の差分抽出を Excel で行う 際、
一見うまくいっているように見えるけど、実は正しく比較できていない
というケースは少なくないです
実務で頻発する落とし穴と、その対策を整理していきます ('ω')ノシ
実務でよくある落とし穴
① 行順が同じ前提で比較してしまう
IF関数やセル比較は、「同じ行=同じデータ」 という前提になります
しかし、実際には、
といったことが頻繁に起こります
この状態で単純比較を行うと、
実際には同一データであっても「すべて不一致」と判定されてしまいます ( ノД`)シクシク…
対策
-
商品コードやIDなど、必ず一致する「キー列」を使う
- 並び順に依存しない比較方法(XLOOKUP)を選択する
② 空白・0・NULLの違いを見落とす
Excel では、以下は見た目が似ていても意味が異なります
これを意識せず比較すると、
-
実際には変更がないのに差分扱いされる
- 逆に変更を見逃す
といった問題が発生します
対策
-
比較前にデータの正規化を行う
- IF関数で
TRIM や IFERROR を併用する
③ 書式や表示形式の違いに惑わされる
数値と文字列の違い、日付の表示形式の違いなども、差分判定の原因になります
例:
2026/01/01 と 2026-01-0100123 と 123
対策
-
比較前に表示形式を統一する
- 文字列/数値の型を意識して揃える
行ズレを防ぐための考え方
行ズレは「Excel 差分」の最大の敵
差分抽出で最も多い失敗原因は、行ズレを考慮していないこと です
そのため、次の考え方が重要です
キー列を必ず用意する
差分抽出を行う場合、以下のような 一意に特定できる列 を必ず用意する
このキーを基準に、
-
before にあって after にない → 削除
- after にあって before にない → 追加
- 両方にあるが内容が違う → 更新
という形で分類する
並び順は「比較後」に整える
比較前に並び替えを頑張る必要はなし
この方が、作業ミスを防ぎやすくなります
少量と大量で手法を使い分ける
| データ量 | 推奨手法 |
|---|
| 数十〜数百行 | XLOOKUP / COUNTIF |
| 数千行以上 | Power Query |
無理に関数で対応し続けると、
ファイルが重くなり、保守も難しくなります
差分結果を「レポート」としてまとめる考え方
差分抽出の目的は、
「差を見つけること」ではなく「差分を他人に伝えること」 です ✨✨✨
そのため、結果のまとめ方が重要になります
差分結果は3分類に分ける
実務では、次の3つに分類すると分かりやすくなります
特に「更新」は、
が分かる形にすると、レビューや承認がスムーズになります
差分専用シートを作る
元データを直接加工するのではなく、
を 別シートとして分離 するのがおすすめです
これにより、
-
元データの保全
- 差分ロジックの再確認
- 後日の再チェック
が容易になります
色・フラグ・コメントを使い分ける
差分結果の表現方法も重要です
| 表現 | 用途 |
|---|
| 色 | 目視確認 |
| フラグ(追加/削除/更新) | 集計・フィルタ |
| コメント | 理由・補足説明 |
「人が見る用」と「集計する用」を意識して設計すると、
実務で非常に使いやすくなります
まとめ
Excel で差分抽出を行う際は、
-
行順に依存しない設計
- データの揺れ(空白・型)への配慮
- 結果を伝えるためのレポート設計
この3点を意識することで、
「動くけど使えない差分」から
「実務で信頼できる差分」へとレベルアップできます
差分抽出の手法そのものだけでなく、
前後の考え方まで含めて設計することが重要 です
を意識して設計すると、
実務で非常に使いやすくなります
参考
Excel の差分抽出を行うツールを用意しておりますので、
是非お試しくださいませ ✨✨✨
https://yaonasu.blogspot.com/2025/11/ii-excel-diff.html
https://yaonasu.blogspot.com/2025/11/ii-exsh-diff.html